憂鬱な苦手業務

どんな仕事でも「自分の苦手なこと」をやらなければならないとすれば憂鬱な気分になってしまいます。そういう仕事に限ってチェックされたり、手短に済ませなければならなかったりすると余計に緊張してしまうものです。看護師の仕事においては注射など人の体に触れることも多いため、上手い下手はすぐに評価されてしまいます。看護技術的な部分では苦手意識が憂鬱の種となってきます。

「サーフロー(静脈留置針)が苦手で、いつも緊張してしまいます。以前、血管がうまく探せず、何度か失敗したために患者さんからひどく怒られてしまってから苦手意識が強くなりました。うまくやろうとしても手が震えたりして自信がなくなってしまいました。翌日自分がサーフローをしなければならないと分かっている日は特に憂鬱です。」

「情けない話ですが、看護師なのに注射が苦手です。針を刺すことはなんとかできるのですが、静脈注射をするときなどにいつも痛いと言われてしまいます。患者さんが何も言わないにしても、いかにも痛そうな顔をしている時もあって注射をするたびに毎回憂鬱な気分になってしまいます。」

どうしても人の体に触る仕事だけに、看護技術的な部分で苦手なものがあって憂鬱になってしまうというのも頷けます。特に、注射やサーフローなどは人の体を傷つける行為でもあるので慎重さと正確さが必要です。患者の立場としても上手い下手を感じるものなので看護師としても気にかかってしまうのでしょう。こういった技術的なことが原因になっている場合は、とにかく練習あるのみです。とは言っても家族を相手に毎日採血の練習をするというわけにもいかないでしょうが…。それ以外にも上手な人のやり方をよく観察して参考にする、自分がうまくできるイメージを持つといった方法も有効なので試してみる価値はあると思います。また具体的な手技以外でも苦手な業務で憂鬱を味わっていることもあります。

「私は申し送りが苦手です。他の人たちの前で話す時にいつも緊張してしまって自分でも何を言っているのか分からなくなることもあります。私が話した後に「細かすぎて要点が分からない」と言われたり、逆に「もっと詳しく教えてほしい」と言われることもあっていつも悩んでしまいます。前もって話すことをメモしてあるのですが何をどう伝えればいいのか分からなくて申し送りが近づくたびに気が滅入ります。」

申し送りとは、勤務の交代の時に後を引き継ぐ看護師に患者の様子などを伝えることを言います。時間も限られているため、要点を要領よく伝えることが必要で意外とテクニックを要する業務です。人に何かを伝える、分かりやすく教えるためにはまず自分がそのことについてよく分かっていなくてはいけません。他にも、たくさんある情報の中から必ず伝えなければいけないことや新しい情報などを優先して、そうでないものを省略する等、話す内容を整理しておく必要もあります。申し送りが苦手で悩んでいるという看護師も多いようですが、自分が何を伝えたいかということよりも、聞く相手が何を知りたいのかを考えるといいかもしれません。自分がその場で申し送られる方だったとして何が知りたいかと視点を変えることで申し送りのポイントが見えてくることもあります。こういったコミュニケーションに関することでも工夫次第で上手になる方法があるものです。

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